前回ス ケール上の1,3,5度を指板上で認識するところまで行きました。 それをどのようにして使っていくかを確認していきます。 1→3→5の順に弾く場合 4弦→3弦→2弦と弾く事が出来ます。 また 3弦→2弦→2弦と弾く事も出来ます。 スライドギターで重要な事は狙った音以外の弦による倍音です。 倍音が出る事でフレーズに厚みや豊かさが出ます。 3弦→2弦→2弦と弾くと1度と3度を同時に弾くことが出来ます。 また4弦→3弦→2弦と弾く場合でもターゲットを1,3,5と捉えて下図のように弾く事も出来ます。 この場合ターゲットノートを弾く度にフェイク音が入るのでスライドの雰囲気がより出しやすくなります。 基本的な考え方はターゲットノートとターゲットノートへの持って行き方、つなげ方を踏まえてフレージングをするという事です。
スライドギターのフレージング スライドギターの演奏と押弦での演奏での違いはフレージングの指運びです。 マイナーペンタトニックなどのスケールでの演奏が主な演奏スタイルの場合は左手の動きは垂直の動き、6弦→1弦などの縦の動きが多くなりますが、スライドの場合は横の動き、 同弦で異フレットへの動きが多くなります。 スライドバーを滑らした音が入る事でより印象的なフレージングになる為です。 指板の認識範囲の拡張 横の移動が多くなる為、指板を横方向に拡張して捉える事でフレージングの繋がりや幅が広がります。 指板の拡張で簡単な方法としては2つあります。 一つは「ダイアトニック」のスケール、もう一つは「5個のコードフォームによる分類」という考え方です。 ダイアトニックのスケール ダイアトニックとはスケールの構成音を一個飛ばしで並べたものです。 例としてCメジャー・スケールの場合 C D E F G A B がスケールの構成音です。 これを一音飛ばしで並べます。 Cをルートとすると C E G B です。 これは1 3 5 7 と言う度数の並びでコードとしてはCメジャーです。 同じように残りの6音も音を並べると CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7(-5) となります。 これがダイアトニックとなります。 そしてこのスケールの開始音によってスケールの呼び名が変わります。 Cがルートの場合 Cメジャー・スケール C D E F G A B 1度 2度 3度 4度 5度 6度 7度 Dがルートの場合 Dドリアン・スケール D E F G A B C 1度 2度 b3度 4度 5度 6度 b7度 Eがルートの場合 Eフリジアンスケール E F G A B C D 1度 b2度 b3度 4度 5度 #5度 7度 Fがルートの場合 Fリディアンスケール F G A B C D E 1度 2度 3度 b#4度 5度 6度 7度 Gがルートの場合 Gミクソリディアン...