前回ス ケール上の1,3,5度を指板上で認識するところまで行きました。 それをどのようにして使っていくかを確認していきます。 1→3→5の順に弾く場合 4弦→3弦→2弦と弾く事が出来ます。 また 3弦→2弦→2弦と弾く事も出来ます。 スライドギターで重要な事は狙った音以外の弦による倍音です。 倍音が出る事でフレーズに厚みや豊かさが出ます。 3弦→2弦→2弦と弾くと1度と3度を同時に弾くことが出来ます。 また4弦→3弦→2弦と弾く場合でもターゲットを1,3,5と捉えて下図のように弾く事も出来ます。 この場合ターゲットノートを弾く度にフェイク音が入るのでスライドの雰囲気がより出しやすくなります。 基本的な考え方はターゲットノートとターゲットノートへの持って行き方、つなげ方を踏まえてフレージングをするという事です。
スライド・ギターの基本的な演奏の注意点について説明していきます。
右手について
右手の役割は主にピッキングとミュートです。
ここでは取っ付き易くハードルの低いブルースやサザン・ロックについて言及していきます。
この2つは非常に親和性が高く、片方覚えたら片方で応用可能な為、使い途が広くスライド・ギターを始める上での助けになるでしょう。
かと言って練習や奏法の構造を把握しなくて弾けるほど甘くもありません。
より効率的に覚えていくための注意点を書いていきます。
左手
左手のコツは2つです。バーの当て方とミュートの仕方です。
細かな所で音程のコントロールがありますがおいおい覚えていけば良いでしょう。
バーの当て方
これに関しては諸説ある為、各々信じる説を取り入れたら良いと思います。
よくある説としては「弦に対して真っ直ぐ当てる」「垂直に当てる」です。
個人的には真っ直ぐ当てないですし、斜めに当てる事もしばしばある為どちらでもいいのでは無いかと思っています。
後述しますが、サザンロックスタイルで盛り上げて行く時素早い繰り返しのフレーズを弾く場合バーを斜めに動かす事でスピードに対応する場合がある為、何が何でも「真っ直ぐ、垂直」に当てる事が正しい訳ではありません。
イメージとしてはバーの基点と動く点がある感じです。
22フレット付近でAコードを弾く場合は
22フレット2弦(A) 1度
21フレット1弦(C#) 3度
22フレット1弦(D) 4度
この3音の繰り返しをよく使います。この場合1弦22フレットに真っ直ぐ当ててバーを斜めにして1弦21フレットに当てたりします。
バーを当てる強さ
弦に触る程度の力です。押しすぎるとシャープしてしまいます。
またフレットに当たりバズが出ます。
しかし弱すぎるとピッキングに弾かれてバズってしまいます。
この微妙なタッチの差を身体に覚えさせる事が左手の第一の関門になるでしょう。
最初は音を鳴らすことも難しく、フレーズを弾くことなんで出来ないかもしれません。
そんな時は弦高を上げる、軽いバーを使う、ディストーションを踏んでみる等音が鳴らせる環境を見つけて下さい。
音を鳴らす感覚を身につける事が出来れば自然とタッチが身について来ます。
ミュートについて
ミュートも諸説ある為、後々自分のスタイルにあったミュートのスタイルを確立していけば良いと思います。
なぜミュートをするかと言うとバーが6弦全てをカバーしている為余計な音がならないようにするのが目的です。
メジャーなスタイルとしてはバーを入れている指以外を完全に弦にタッチした状態弾くスタイルです。
例えば薬指にバーを付けている場合、中指と人差し指が常に弦に触っている状態です。
例としてはリトル・フィートのローウェル・ジョージです。
この奏法のメリットは余計な倍音が鳴らない事です。
静かな曲や倍音の乗らない単音のフレーズで力を発揮します。
リトル・フィートはそういった楽曲が多い為ピッタリな奏法です。
またソウルバラードやスローブルースを弾く時など静寂さを演出したい時はこのスタイルがおすすめです。
もう一つのスタイルとしてはミュートをしないスタイルです。
厳密に言うとミュートをするタイミングでバーを弦から離すもしくは右手でミュートをするスタイルです。
デレクトラックス等のサザンロック系プレイヤーは左手のミュートをあまりせず、鳴らしている弦以外の倍音を効いた派手な音で演奏する場合が多いです。
このプレイの特徴はバーと押したり離したりするリズムとミュートの音を切るタイミング、倍音の乗った音でグルーブを作りやすい事です。
デレク・トラックスはこのスタイルに更にゴーストノートやノイズを効果的に混ぜることでソロのグルーブに緩急を付けています。
右手について
右手の役割は主にピッキングとミュートです。
ピッキングについて
主にピッキングのスタイルとしては2つです。
「指弾き」と「ピック弾き」です。
ピック弾きの特徴
音がタイトでハッキリしています。
主にピッキングのスタイルとしては2つです。
「指弾き」と「ピック弾き」です。
ピック弾きの特徴
音がタイトでハッキリしています。
シングルノートをしっかり弾いていくスタイルに向いています。
問題は右手よるミュートがやりにくい事です。
慣れていけばピックを持つ指以外の指でミュートが可能だと思いますが、初心者には難しいでしょう。
主に左手、右手の手の平もしくは腹でミュートする形になります。
代表的なピック弾きのスライドプレイヤーとしては「ロリーギャラガー」や「ローウェル・ジョージ」などがいます。
ロリーギャラガーは「Irish Tour」と言うライブ盤でのスライドがとても印象的です。
ローウェル・ジョージは「Dixie chicken」などの初期のアルバムでの演奏が参考になるかと思います。
指弾きの特徴
音が温かい、悪くいうとボヤける。この辺りはアンプ等の音作りで改善出来ます。
セッション等で当たりが悪いアンプだと苦労するかもしれません。
右手のミュートと複弦を絡めたフレーズが作りやすい。
これはゴーストノートを入れたフレーズを作りやすく音価の調整が容易と言う事なので音が細くなりがちなスライドプレイでグルーブを作りやすい為速い曲等を演奏する時は指弾きの方が適していると思います。
問題は右手よるミュートがやりにくい事です。
慣れていけばピックを持つ指以外の指でミュートが可能だと思いますが、初心者には難しいでしょう。
主に左手、右手の手の平もしくは腹でミュートする形になります。
代表的なピック弾きのスライドプレイヤーとしては「ロリーギャラガー」や「ローウェル・ジョージ」などがいます。
ロリーギャラガーは「Irish Tour」と言うライブ盤でのスライドがとても印象的です。
ローウェル・ジョージは「Dixie chicken」などの初期のアルバムでの演奏が参考になるかと思います。
指弾きの特徴
音が温かい、悪くいうとボヤける。この辺りはアンプ等の音作りで改善出来ます。
セッション等で当たりが悪いアンプだと苦労するかもしれません。
右手のミュートと複弦を絡めたフレーズが作りやすい。
これはゴーストノートを入れたフレーズを作りやすく音価の調整が容易と言う事なので音が細くなりがちなスライドプレイでグルーブを作りやすい為速い曲等を演奏する時は指弾きの方が適していると思います。
代表的なプレイヤーとしては「デュアン・オールマン」や「ウォーレンヘインズ」「デレクトラックス」「ジャック・ピアソン」など歴代オールマン・ブラザーズのギタリストが参考になるでしょう。
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