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スライドギター基礎5

前回ス ケール上の1,3,5度を指板上で認識するところまで行きました。 それをどのようにして使っていくかを確認していきます。 1→3→5の順に弾く場合 4弦→3弦→2弦と弾く事が出来ます。 また 3弦→2弦→2弦と弾く事も出来ます。 スライドギターで重要な事は狙った音以外の弦による倍音です。 倍音が出る事でフレーズに厚みや豊かさが出ます。 3弦→2弦→2弦と弾くと1度と3度を同時に弾くことが出来ます。 また4弦→3弦→2弦と弾く場合でもターゲットを1,3,5と捉えて下図のように弾く事も出来ます。 この場合ターゲットノートを弾く度にフェイク音が入るのでスライドの雰囲気がより出しやすくなります。 基本的な考え方はターゲットノートとターゲットノートへの持って行き方、つなげ方を踏まえてフレージングをするという事です。

スライド・ギターについて

スライド・ギターを弾いてみたいが、参考文献の少なさや参考資料を見ても今いち理解出来ない人の為の一助をなればと思います。

速弾きが出来ようが出来ない人には出来ない奏法、それがスライド・ギターです。
逆に言うとそんなに速く弾く必要も無いのにカッコいい。
そんなシンプルかつエコな奏法です。

個人的にはとても簡単なのに効果的で凄くオトクな奏法なのにプレイヤー人口が少ない事が非常に残念に感じています。

コツさえ分かれば誰でも出来ます。特別な機材もいりません。
用意するものはギターとスライバーだけです。


ギターについて 

これは特にこれと言った向き不向きはありません。実際ストラト、テレ、SG、レスポールを所有していますがどのギターでも演奏可能です。
全てのギターは弦高は最終フレットで1.5ミリから2ミリ以下にセッティングされています。
住友俊洋さんのギターを間近で見たことがありますが、とても弦高が低いセッティングにされていました。
憂歌団の内田勘太郎さんも弦高が低いそうです。
高い弦高から始めてどんどん落として行くと良いかもしれません。
バンドなどで弾く場合バーを付けたままバッキングする場合が多々あります。
その為、弦高はスライドプレイ基準にしない方が良いでしょう。

スライドバーについて
個人的に使ってるものはジムダンロップの210です。
これを薬指につけて演奏します。
バーをつける指はどの指でも構わないと思います。
210は小指には大きすぎて人差し指には小さすぎます。
ジムダン210はどこでも売っているので割れてもすぐ買いにいけるし安いので壊れても惜しく無いという理由です。
今は閉店してしまいましたが四ツ橋ビートルズというお店は床が石畳だったのでガラスを落として割ってしまった事があります。

スライドバーの素材に関して

素早い繰り返しや細かいパッセージが好きな場合は軽い素材が合います。
重い素材は素早い音のコントロールが難しい為速い演奏には不向きです。
また弦高の低いギターには軽い素材が合います。
なぜなら弦にバーが触れた際どうしても若干押してしまう事があり、その際フレットに弦が触れてバズが発生する為です。
サザン・ロックスタイルの演奏をする場合は薄めのガラスがやりやすいかと思います。

よく重たいバーの方がいい音がすると言って分厚い素材のバーを付けているプレイヤーを見かけますが、楽器やプレイスタイルとの相性でバーは選んでください。

個人的にはバーの先が蓋されていない貫通型が良いと思います。
非貫通型は使っていく内に汗が溜まって臭くなるのです。




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